(……この女教師にも見せるのですか?)
(見せなければならないのですか?)
(私の恥ずかしい痴態は、貴男だけのモノなのに)
言葉によらない問いかけ、涙の訴え、美少女メイドの心理など承知しているのに違いないのに、目の前にいる被写体と液晶画面を見比べながら、透は冷淡に命令する。
「エプロンが邪魔だな」
──!!──
言われた当人よりも、傍らで聞いていた女教師の方が吃驚した。
「は……ッ、はい……ッ。それでは……ッ」
しかし、言われた美少女メイドは慣れている様子だった。震える両の手を腰の背後に回し、エプロンを外しにかかる。しかし、そんな年上の女子高生の従順な態度が気にいらなげに、中学生男子は首を振る。
「ただエプロンを外すんじゃあ、芸がないだろう。そのまま、めくりあげてみろ」
「は……ッ、はい……ッ」
──!!──
真菜美は戦慄を禁じ得なかった。
(……いったい、この男子は、どこまで要求するつもりなの!?)
いつの間にか見つめていた少年に睨み返されると、真菜美はあわてて少女に視線を戻した。
(そして、この娘は、その無茶にいったい、どこまで応じるつもりなの!?)
終わりのない悪夢を見ているような、気がヘンになりそうな疑惑をよそに、美少女メイドは、自分の股間と下腹を覆っている、多くのフリルに飾られた純白のエプロンの端を握りながら、紅の唇を開いた。
「……どうか、私のオマ○コをご覧になって下さい」
『御主人様♡』
──!!!!──
唇の両端を伝う涙とともに、愛の言葉を呑み込みながら発した、可憐な美少女の言葉に真菜美の心臓は、本当に止まりかけてしまう。最も羞恥心の強い、年頃の女の子、しかも、どんな雑誌にでもグラビアモデルとして登場しておかしくない、可愛く美しい女子高生が口にしてよい言葉では、絶対になかった。
「ああ、見ててやるから、盛大に見せるんだぞ」
「はい♡」
ぞんざいなまでに傲慢に言う少年に可憐な美少女メイドは素直に、そして頰を染めてうなずいた。こんな目に遭っても、いまだ羞恥心を残している女子高生が哀れであり、可憐であり、美しかった。その姿は、全身にしぶく汗以外の成分できらきらと、輝いているかのようだった。
呆然とする真菜美の前でくるみは、自分のエプロンをめくりあげ、自分の太腿の付け根から上をあらわにしていく。そのスピードは「一気に」というように早過ぎでもなく、「焦らしている」かのように遅くもなく、適度なモノであり、少女の柔順さと、これまでの過程、調教がにじみ出たものになっていた。しかし、その傷だらけの腕が微かに震えているのは、真菜美という赤の他人、しかも同性の美人教師に見られている所為なのかもしれなかった。
──!!──
くるみの下腹があらわになった。太腿の付け根近くまである黒い長靴下と純白のエプロンに区切られた、陰毛の逆三角形の上にある、美少女メイドの下腹は異様に盛り上がっていた。
くるみは下肢で大きな水槽を跨ぎながらも、膝をすぼめ、募る便意と火傷しそうな羞恥に耐えていた。そんな美少女メイドに中学生はさらに命令する。
「チチを揉め」
──!!──
真菜美は絶句した。
言葉を失う女教師に代わって、くるみがうなずく。
「は……ッ、は……ッ、はヒ……ッ。御主人様ぁ……ッ。くるみ、おっぱいを揉みます……」
驚き、あわてふためく真菜美を尻目にくるみは片手でエプロンをまくりあげたまま、もう片方の手でおのが傷ついた乳房を揉みしだく。
やわやわッ。やわやわッ。
「う……ッ! うぅぅンン……ッ!」
くるみはその愛らしいおもざしを歪めた。
塞がりかけた傷口が再び開き、赤い鮮血が少女の乳房を流れる。その様は、手首と肘の間の縄目の跡とあいまって、悲惨だった。
しかし、少年は満足しない。さらに過酷な命令をする。
「片手じゃなくって、両手でだ。エプロンは……、そうだな、口にでも咥えてろ」
──!!──
いちいち命令するのが面倒臭げな、邪険極まりない少年の口調に、真菜美は呼吸不全になりかけてしまう。しかし、それでも美少女メイドは従う。
「は……ッ、は……ッ、はヒ……ッ。御主人様……、くるみ……、両手でおっぱいを揉ませていただきます……」
くるみはそう言うとエプロンの端を口に咥え、両の手で自分の傷ついた乳房を揉みしだく。
ぐにゅぐにゅッ。ぐににッ。
「……ッ! ……ッッ!」
いくつもの血の流れが少女の白いふくらみを濡らし、赤く彩る。それは少女の白く滑らかな肌に真っ赤な蛇が這い、犯しながら、のたくっているようで、両腕の縄目の跡とあいまって悲惨極まりなかった。しかし、少年はなおも満足しない。
「ふぅむ」
口元を緩めながら、撮影を続けながら、不満を口にする。
「アソコが良く見えないな」
──!!──
教え子のさらなる要求に真菜美は呼吸も心臓も止まりそうになる。
新たな涙を流しながらも、美少女メイドは従う。
「は……ッ、は……ッ、はヒ……ッ。わかりました……ッ、御主人様……ッ」
エプロンの端を口に咥えたまま、不明瞭にそう言いながら、両の手で自分の傷ついた乳房を揉みしだく。