女子高生メイドと穴奴隷女教師

くすくすッ。

目に見えないいかづちに打たれたように凍りついてしまう美少女メイドと、若く美しい女教師をよそに少年は笑う。

「やっぱり、こんなコトを言うのは、中学校に入ったばかりの子供、『中坊』にしては可笑しいかな? でもね、最近考えるんだ。『ボクはどんなふうに生き、そして死ぬのかな?』って」

透は夢を見るような表情のまま、口元を引き締める。

「そうして考えている時に、かたわらで寝ているくるみキミの寝顔を見て、『くるみコイツになら、殺されてもいいや♡』って思えるようになったんだ」

そこで透は目元まで引き締めた。そうすると、少年らしい気配は消え失せケシとび、一足飛びに大人になってしまったような、老成した風貌が現れる。

「ボクはボクであるコトはやめられない。どんなに普通ではなく、異常で、狂っているにせよ、そして、それがわかっていても、やめられない。ボクがボクであるかぎりはね」

透ははずれていた、はずしていた視線を目の前にいる可憐な美少女のおもざしに、瞳に戻した。

「ボクはボクであるコトはやめられず、ボクがボクであるかぎり、一番被害に遭う、遭っているのは、間違いなく、ボクの一番近くにいるくるみキミだ」

「かッ、構いませんッ!」

美少女メイドは息せききって、泣き、叫ぶ。

「た……ッ、たとッ、どんな目に遭っても構いませんから、そばに……ッ、側にいさせてくださヒ……ッ!」

ぐぎゅるぐむッ。

「あぐうぅッ!」

夢のような〝愛〟をせせら笑うかのような現実的な便意にのたうつ、恋する乙女に透は、莞爾と笑いかける。

「ありがとう。でも、ボクはくるみキミが望むすべてをあげられないと思う。本当にズルイ言いようだし、卑怯だと思うのだけれども、それでも構わないのかい?」

「はい……ッ、はい……ッ! それで構いません……ッ! 何も与えられなくてもいい……ッ。こうして〝ハメ穴〟として使われるだけでも、構わないから……ッ。それで……、たとえ……ッ、、たとい……ッ、ど……ッ、どんな……ッ、どんな目に遭っても構いませんから……、お側に……ッ、側にいさせてくださヒ……ッ! あああ……ッ!」

ぎゅるぐるむッ。

可憐な美少女の腹腔が鳴り響く。

「ありがとう、くるみオマエの好意に甘えることにするよ。だからくるみオマエも、もし、何かあったら、いや、何もなくても、いつでも、どこででも、ボクを殺しに来ても構わないからね」

「そ……ッ、そんなコト……ッ!」

するハズがない、できるワケがない、と美少女メイドは顔面を蒼白にしてかぶりを振った。

(そうかな?)

透は笑った。その笑顔は謎めき、「今はそんなコトを言っているけれども」「人間って変わるモノだし、変わらないと生きていけないからね」「誰も、その例外じゃいられないからね」と告げているように見え、また、「まあ、どっちでもいいや」「そんな時は死ぬだけさ」と自暴自棄なげやりに、一種悟っているかのようにもとれた。

ぎゅるぐるぐるむッ!

「あぐぅッ!」

かんはつを入れない、腹腔からの響動どよめきに、くるみは、少年御主人をまたがったまま、背筋をのけ反らせた。

くすッ。

透は嗤い、

「……どうやら、くだらないおしゃべりをしているヒマはなさそうだね」

片目をつぶった。

その表情が、「言葉「あいしている」なんかより、態度で示せ」と言っていた。

獰猛な便意と、それを物理的に堰き止められる苦痛。そしてそれによってもたらされる精神的な負荷に、少女くるみの神経は灼き切れかかっていた。

「はぁぁぁ……ッ」

ぼたぼたッ。

大量のよだれがこぼれた。おのが窮地を察し、年下の少年を挟み込むようにしながら、くるみは総身をくねらせ、少年を締めつけ、おのれの腰を前後、上下、そしてに左右に振り散らかした。

ぎゅっぽッ、ぎゅっぷッ、ぎゅっぢゅッ、ぎゅっぷッ!

「はぁッ!? はぁぁぁ……ッ! あン……ッ、あン……ッ、あイイイ……ッ! 御主人様の……ッ、御主人様ゴチュジンチャマのオチンポ、イイひイ……ッ! イイひぃぃ……ッ!」

ゴスロリ調の黒と白のメイド衣装を纏った美少女の、真っ赤な手形が重なるようについて腫れ上がった、白い双球の間から、二人の接合部がはっきりと見てとれた。男子中学生ちゅうぼうの上で演じられる、美少女高校生の淫らな尻振りダンスは、同性である真菜女教から見ても、眩暈が頭がくらくらするほど、蠱惑的で扇情的だった。そして心臓が止まってしまうほど、魅力的で、生命感に溢れていた。

『私は生きている──』

『そして、愛している──』

生命の根源をつまびらかにする美少女が、腰を振り、少年を全身全霊、自分の全存在を懸けて締めつけながら、涙とともに、唇を開く。

「好き……ッ♡」

──!!!──

真菜美は驚愕した。そんな女教師に目もくれずキにとめず、くるみは、涙を流し、晴れやかな表情で、腰を振りながら、語りつづける。

「御主人様が好き……ッ、大好き……ッ。御主人様のなにもかもが好き……ッ♡ 愛している……ッ。愛している……ッ。愛している……ッ。愛しているわ……ッ。世界中の……ッ、誰よりも……ッ、何よりも……ッ、うぐ……ッ! 愛している……ッ。愛している……ッ。愛しているの……ッ」