顎をしゃくるように無言で透に促された真菜美がビデオ撮影を続けたまま、後を追う。
はぁぁぁンン……ッ。
くるみは甘ったるく、鼻を鳴らした。
二人の観客、それにビデオカメラの前でくるみは、天井から吊られた、縛られた半裸の身をもがかせながら、両足を開き、腰を突き出シた。今日のくるみはスカートをつけておらず、飾り縁のついた前掛けだけで、お尻は丸出しだ。だから、そんな格好をすると、股間が簡単に丸見えになってしまう。
──!!!──
(そ……ッ、そんな……ッ! そんなぁぁ……ッ!)
目の前に展開する光景に真菜美の心臓は止まりそうになる。
くるみの秘部は恐ろしく熱く濡れそぼち、粘ついていた。とりわけ、秘裂は夥しく花蜜を次から次へと吐き出し、どろッどろに蕩けに蕩けきり、まるで熱く灼けた肉で作られた坩堝みたいだった。くるみの秘裂は肉体の奥から沸き起こる熱にアブられ、ぴくぴくと蠢き、喘ぎ、ぐつぐつと煮えたぎっていた。完全に勃起しテしまっテイル肉芽が誘うようにのたうちフルえ、肉襞を戦くように蠢かせながら、秘裂が妖しく左右に開いていく様は食肉花を連想させた。
その上にある、菊の華を思わせる排泄器官、恥ずかしいすぼまりは、ふっくらとほころび、ぢくぢく、ヂクヂクと粘液をにじませて、妖しい期待に盛り上がっていた。
くるみのお尻まわり、太腿などは真菜美などと比べ、まだまだ肉づきが薄く、幼い。お尻自身も成熟しているとは言いがたく、真菜美よりも一回りは小さい。なのに、その狭間にある、秘めやかな部分は真菜美など比べ物にならないほど、成熟しきっていた。未熟な腰回りと、秘めやかな部分の異常な成熟さの不均衡が、メイドの衣装の黒と白、それに紅潮した白い肌、プラス秘部の妖しい色と、生え揃っていない淡い翳り、それに誰が見ても「可愛い」と褒め立てられるに違いない整ったおもざし、などとあいまって、真菜美を息苦しいまでに興奮させ、魅了する。
うふッ、うふふふふッ。
声も出せずにいる真菜美を尻目に、透が嗤フ。
「今日は、いつにも増してスゴイや。やっぱり、他の人が見ているからかなぁ?」
『オマエは露出狂の変態だ』
そう断言されても、くるみは抗弁しようとしなかった。
「…………♡」
それどころか、その言葉、言葉嬲りをしっかりと受け止め、胸にしまい込むかのように目をつぶり、全身を耳にして聞いていた。
──!──
真菜美はあらためて息を呑んだ。
『……この娘は、本当に、本当に、この中学生男子を好きなんだわ』
声も出せないまま、真菜美も、美少女メイドの真情を認めない訳にはいかなかった。 どんなに常軌を逸し、世間一般の有り様と掛け離れていようとも、どんなグラビアアイドルにも負けない魅力を持った、この可憐で愛らしい女子高生が、外見はごく普通の中学生男子を一心に想っている事実だけは間違いなかった。しかし、それでも疑問が残る。
『しかし、それは何故かしら?』
『この、非常識な愛の形、SMの相性がよっぽどいいのかしら?』
『そして、私はどうなのかしら?』
そこまで真菜美の思考が及んだ時、透が動いた。
「それじゃあ、オマエの大好きなカンチョウをしてあげるからね。楽しむんだよ」
透が、家畜用の医療器具を構えた。
「はヒぃ……ッ、御主人様ぁ……ッ♡」
舌っ足らずな声を鼻にかけ、甘く泣きむせぶようにする可憐な美少女メイドの裸の尻に、透は凶々しいまでに巨大なガラス製の医療器具を近づけていく。手形がいっぱいつけられ、赤く腫れ上がった白く丸まっちい、くるみのお尻と、半透明な薬液が充満し、たぷんたぷん揺れる円筒形の容器の人工的な直線と曲線の対比が強烈で、悪夢のようだった。透が、浣腸器の先端、楕円形がへしゃげたようになっている、くびれた嘴管を美少女メイドの尾骶骨の下あたりにあるすぼまりに近づけた瞬間だった。
ぐぢゅッ♡
「むふぅンン……ッ♡」
──!!──
真菜美は息を呑み、ついで声を上げそうになった。
『一体全体、どうなっているの!?』
くるみの肛門は、凶悪な医療器具の接近を察したように動き、開いて、ぱっくりと咥えこんだのだ。くるみの肛門が、浣腸器の先端を咥えこむ様は、まるでお腹を空かせた乳幼児が、母乳欲しさに母親の乳房にしゃぶりつくかのようだった。
『そ……ッ、そんなバカな……!?』
自分が目の当たりにした、ありえない光景に真菜美は気が転倒する思いだった。秀でた額に冷たい汗をにじませる女教師など、無視して男子中学生はほくそ笑みながら吸子を押し始める。
ぐッ、ぐぅぅぅ~~~ッッ。
「あく……ッ!」
くるみは片目をつぶって哭いた。
どぷッ、どぷどぷどぷぅッッ。
大きく透明なシリンダー容器を満たしていた液体が逆巻きながら、美少女高校生の体内に注ぎ込まれていく。
途端に、美少女メイドは哭き始めた。